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高校生日記・05 [■旅行記]

翌朝港に行くと、オバーが「船で食べなさいね」と、

菓子パン3個、ジュース3本、夏みかん2つをくれた。

この三つは、特に重要なキーワードではないので覚えなくても問題ない。

事務所から車で与那国行きの貨物船のところに連れて行ってもらった。

 

本当に小さな船だった。

忘れてしまったが、確か百数十tクラスではなかったか。

出港時間の8時になったが、

「まだタマゴ屋が来ない!」と乗組員のおじさんたちはイライラしていた。

あぁぁぁ・・・。海の荒くれ漢たちの機嫌が本格的に悪くなって、

オイラにトバッチリがきませんようにいいぃぃぃ! (゚Д゚;≡;゚Д゚)

 

この船は岸壁と甲板がだいたい同じ高さで、間が50cmくらい離れて隙間ができており、

またいで乗り移るようになっていた。

荷物の積み込みは、大きなもの以外は投げて受け渡しをしていた。

8:30頃、おじさんたちがイカリを上げ、もやいを解いている間にタマゴ屋さんが来て、

こっそりとブツを下ろして誰にも気付かれずにサッサと帰ってしまった。

・・・アレでいいの?

 

ヒゲもじゃのおじさんがオイラに財布を渡して、

「これで買えるだけコーラを買って来い!」とパシらされた。

財布の中には100円玉が4枚と5円玉だけだった。

コーラをオジサンに渡すと、オイラの部屋に案内してくれた。

ファンネルのところから急な狭い階段を下りて船内へ。

階段を下りてすぐの所が狭い食堂になっていて、

そこから船尾方向に高さ約1.5m、1人がやっと通れる位の幅の通路が伸びていた。

かがみこむようにして通路を通り、食堂から二番目の部屋があてがわれた。

ドアを開けると目の前には作り付けのベッドが。

ベッドの手前には靴を2足並べたらもういっぱいという程度の靴置き場。

ベッドは肩幅くらいしかなく、天井も低く、棺おけのようなスペースだった。

ベッドの横に窓があり、海が見えた。

 

画像.png.jpg

 

画像 001.png.jpg

 

出港したのは結局9時頃だった。

ベッドで横になっているとおじさんが来て、「どうしたネェ、酔ったネェ?」と尋ねてきた。

「酔ってないです」と答えると、

「一緒に甲板に行こう」と誘ってくれた。

船は、前方が貨物用のスペースになっていて、へさきにクレーンが付いていた。

たくさんの荷物が積み込まれていて、自転車も載せられていた。

しばらく座って海を眺めていると、「あれが○○島、あれが△△島」と教えてくれたが、

どんなに目を凝らしても水平線しか見えず、流石船乗りは目がイイなー。と思った。

 

ともから2本のワイヤーが海に流されていて、

「これはカジキを釣るしかけだ」と教えてくれた。

ワイヤーは、船に繋ぎ止める部分が一部ゴムになっていて、

カジキが引っかかるとゴムが伸びて分かるのだそうだ。

「せっかくキミが乗ってるんだから釣ってやらんとなぁ」

 

船は時速20キロ位で航行しているのだそうだ。

途中どこの島にも寄港せずに約32時間かけて一路与那国を目指す。

別のおじさんから、「アンタ、恋人いるねー?」と聞かれ、

「いません」と言うと、

「なんだー。つまらんヤッサー」とからかわれた。

・・・ほっといてください。

 

画像 003.png

 

画像 002.png

 

船室に戻ってラジオをつけてみるが、雑音が酷く、日本語放送は2,3局のみで、

ほとんど英語か中国語だった。

昼になりおじさんが、「ご飯だよ~」と教えてくれた。

真っ黒に日焼けした海の漢たちと肩を並べてテーブルにつく。

オイラも相当色黒だが、黒さの次元が全然違う。

メニューは、固めのご飯と脂っこい肉汁と、タマネギ、キュウリ、キャベツを刻んだものだった。

揺れていて食べにくかった。

おじさんたちは、とても辛いサラダなのに、しょうゆをたくさんつけて食べていた。

ん~。これが「海の漢」ってやつなのか。 

ご飯は食台の大きなお釜から、お茶はヤカンとお椀が置いてあり、

肉汁は奥の調理室から自由にお変わりができた。

食事が終わると、自分で調理室の流し場へ片付けるようになっていた。

 

トイレは食堂の横にあり、汲み取り式でとても臭いのだった。

だからみんな小便はトイレでしない。

それから海は大きなゴミ箱だと認識しているようで、

ジュースの空き缶やタバコを普通にポイポイと投げ捨てていた。

午後は甲板で海を見たり、船室で寝たり本を読んだりして過ごした。

その日の夕食は沖縄ソバとご飯だった。

とても美味しかった。

 

画像 004.png

 

(続く)


コメント(25)  トラックバック(0) 
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コメント 25

Qoo

いやー面白いね~(^^)
貨物船で32時間! 楽しそうだな~
でも酔いそうですね
カジキは釣れたのかな?
急ぎすぎ? 次回をお待ちします
そうそう、トイレ
海に流すんじゃないんですね
by Qoo (2008-06-02 06:59) 

hiro78

面白いですね!
完全にハマっています。
by hiro78 (2008-06-02 13:45) 

tooshiba

ご飯が食べられたということは、このときは気分は回復していたのでしょうか?

日本は狭いとか小さいとか言いますが、自分の足で歩いて移動してみたら広さを実感できますよね。

今回の旅シリーズは単品としても結構なメニューになりますね。
by tooshiba (2008-06-02 14:30) 

こいし

こんにちは♪
写真を見て綺麗な群青の海‥と思っていたら、ゴミをぽいぽいと捨てていたってオチ(?)になってて意表をつかれました。
この頃はあまり環境問題が盛んじゃなかったんですね。
by こいし (2008-06-02 14:37) 

Krause

つづきも楽しみにしています!
by Krause (2008-06-02 14:57) 

赤と青

男だったら、一度は乗ってみたい!
by 赤と青 (2008-06-02 15:02) 

mon

>菓子パン3個、ジュース3本、夏みかん2つをくれた
しっかりメモしました
by mon (2008-06-02 16:04) 

masa

たっぷりと船の旅を楽しめますね!
私も船に乗って与那国島行ってみたいです。
でも、時間の関係で飛行機で行っちゃうんだろうな・・・
by masa (2008-06-02 19:21) 

コスト

>この三つは特に重要なキーワード 3行目見事にひっかかって笑いましたw
>卵屋さん やはり沖縄ですね^^てげてげ~

この窓は、潜水艦みたいですね。思わずジュール・ヴェルヌっぽいって思いました。
やはり船が小さいと揺れも大きいんですね。何人乗りなんですかね?
僕もトイレは海に流して、缶は持ち帰るんだと思ってましたが、逆なんですね^^;
by コスト (2008-06-02 19:42) 

OILMAN

こんにちは。
船酔いは大丈夫そうですね。
瀬戸内育ちの私は大雨の瀬戸内海を行くフェリーでも船酔いできます・・・
外海に出たりなんかしたら・・・
沖縄そば、どんなものか一度食べてみたいですねえ。
by OILMAN (2008-06-02 20:52) 

miffy

お代わり自由の肉汁って豚汁みたいなもの?
船酔いもせず船旅楽しめたみたいですね~
by miffy (2008-06-02 21:18) 

まめ助の母

忙しくしている間に
旅日記始まってましたね!
走り読みしてきました(^_^)
楽しいですね〜青春ですね〜
(甘酸っぱくないかんじの)
by まめ助の母 (2008-06-02 21:22) 

カンクリ

スッゴイ貴重な体験ですよねぇ~~!
多感な時期にこんなスゴイ体験が出来たなんて、ホント羨ましいです。
そんなとりさんに質問!
もし、現在またこんな体験が出来るとしたらやれますか?
by カンクリ (2008-06-02 21:32) 

an-kazu

豪華客船は勿論、長距離フェリーの乗船経験もない私ですが、この船旅は貴重な体験だと思います。
by an-kazu (2008-06-02 22:33) 

北宇のピューマ

高校時代の旅話楽しく読ませてもらってます。
10代の頃にこんな遠くまで一人旅してたなんて本当にスゴイですね!高校時代の私は今ほど活発じゃなかったので、とりさんのような一人旅は憧れはありましたが実際に行く事はありませんでした。今あちこち出歩くのは、その裏返しなのかも知れません ^_^;

貨物船の船室とは、まさに冒険って感じでイイですね!
「海の男達との船旅」 私は親戚じゃなかったらチョット怖いかも・・
by 北宇のピューマ (2008-06-02 22:37) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。

■Qooさん
酔ったか、カジキ釣れたかは、次の記事をごらんくださいませ^^
>トイレ
垂れ流しじゃないんですよね。
これが意外でした。

■ぴーすけ君さん
nice! ありがとうございます。

■takemoviesさん
nice! ありがとうございます。

■hiro78さん
そうですか?
ありがとうございます。嬉しいな~^^

■xml_xslさん
nice! ありがとうございます。

■ラナさん
nice! ありがとうございます。

■tooshibaさん
はい。この時はバッチリ回復してました。
>広さを実感
同感です。

■こいしさん こんばんは。
海にゴミ捨ては、あまりにも全員が堂々とやるので、オイラもビックリしました。
今はどうなのかなぁ。^^;

■Krauseさん
ありがとうございます。
只今製作中ですφ(.. )カキカキ

■赤と青さん
男だったらお勧めですよ^^

■monさん
伏線とかにはなってませんよ?(o ̄∇ ̄o)ニヤ

■masaさん
>時間の関係で飛行機
そうなんですよね~。
行くだけで数日使っちゃいますから。
こういう旅は学生の特権ですね。贅沢ですよ。

■セバスちゃんさん
nice! ありがとうございます。

■コストさん
オイラもこういう船は初めてだったので、窓を見た時は、
「おおおお、船っぽい!」と感動しました。
船、小さいと、波をいちいち拾っちゃうんですよね。
短い周期ですんごい揺れました。
船室は、多分8つ位あったと思います。
乗組員、4人は思い出せるんですが、それ以外の人はまったく思い出せません。

■OILMANさん こんばんは。
おかげさまで船酔いは大丈夫でした。
沖縄ソバ、機会がありましたら是非!
ただし、結構クセがありますので、好き嫌いが分かれます。

■miffyさん
>肉汁
ヤローが豪快に作った豚汁って感じでした。
miffyさんみたいに食事の写真撮っとけばよかったと後悔してます。

■まめ助の母さん
結構な量がありますので大変だったと思います。
お付き合いありがとうございます。m(_ _)m
>甘酸っぱくないかんじの
ほほほほほほっといてください!(爆)

■カンクリさん
もちろん是非やりたいです^^
船内で炊事のお手伝いしたり、いろいろ写真撮ったりしたいです。

■an-kazuさん
大人になるとなかなかできませんし、確かに貴重な体験だったと思います。

■北宇のピューマさん
アハハ、今になって反動が出ているわけですね^^
>親戚じゃなかったらチョット怖い
それはいえてますね^^;
by とり (2008-06-02 22:52) 

くず

おおっ! いいっスねー!
こういうのワクワクします (^0^)
船の揺れさえ想像しなければ… ですけど…

(続く)が見当たりませんが、完結じゃないですよね?


by くず (2008-06-03 23:57) 

pica

オトコのコのロマン、って感じですね。
青春ですね。
by pica (2008-06-04 01:00) 

とり

■いっぷくさん
nice! ありがとうございます。

■さちこさん
nice! ありがとうございます。

■くずさん
アハハ、想像するだけで、ですか。
>(続く)
しまった!書くの忘れてました。もう少し続きますよ。
ありがとうございましたm(_ _)m

■picaさん
今から振り返ると、本当にそんな感じですね~。
by とり (2008-06-04 06:16) 

ジョルノ飛曹長

いいですねー。
その時の情景が目にうかぶようですよー(^_^)
これだから体験記は楽しいです。
by ジョルノ飛曹長 (2008-06-05 18:49) 

とり

■夢空さん
nice! ありがとうございます。

■ジョルノ飛曹長殿
ありがとうございます。
飛曹長殿の陸戦訓練記が見たいです^^
by とり (2008-06-06 06:49) 

とり

■ハイマンさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2008-06-08 06:44) 

sak

32時間の船旅...楽しそう(^^♪

by sak (2008-06-08 21:13) 

とり

■sakさん
>船旅
sakさんも機会がありましたら是非^^)/
by とり (2008-06-09 07:04) 

とり

アスランマリオさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2008-06-17 06:37) 

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