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また沖縄・4 滑走路の行方 [■旅行記]

3日目

6時前に起床。

着替えてGさんと滑走路の跡地を撮りに出掛けました。

我々が泊まっているホテルのすぐ近くにも以前、

「ボーロー飛行場」という飛行場があったのです。

ここは昨日見た上本部飛行場跡地と異なり、現在では畑が広がるのみで、

当時の痕跡は何も残っていません。

 

わざわざ朝もはよから何の変哲もない畑をうろつき、パチパチ写真を撮るなんて、 

よほどのモノズキ植物好きな方でもなければ普通しませんよね?

当然Gさんもまったく興味なかろうと、 

本当は寝ているGさんを残してオイラ1人で出掛けるつもりでした。

ところが意外なことに、昨日跡地を見た時も、オイラよりむしろGさんの方が熱心なほどで、

今朝も2人での出発と相成りました。 

この「ボーロー飛行場」のことは、次の記事でアップします。

 

D20_0098.jpg

跡地周辺はこんなでした。

昨日までと打って変わって良いお天気。

Gさんは昨日泳げなかったことが相当悔しかった様子で、

「昨日がこんな天気だったらよかったのに・・・」と何度も繰り返してました。

 

一旦滑走路跡を通り過ぎ、南端から北に向かって観察を始めました。

これはフィールド観察の鉄則です(嘘)。

地図を見ながら、「この辺か~」などと写真を撮り始めたのですが、

海がすぐ側に見え、出し抜けにGさんが「海に行ってみよう」と言い出しました。

オイラとしては跡地見学に集中したかったのですが、跡地を見るのは一時中断。

一緒に浜辺に下りてみました。

だってオイラ、大人ですから。

 

D20_0073.jpg

すぐ側の砂浜。

xml_xslさんぽい写真を狙ったのですが、あのスケール感がまるで出ませんでした。

 

跡地見学再開。

ところでオイラがこうしてヒコーキ関係の場所に行く場合、

小心者の性格が災いし、地元の方にこちらからお話を聞く事はまずありません。 

基本的にコソコソと写真を撮ってくるだけです。 

ところがGさんは、畑で作業していたオジーにいろいろ尋ねたりしてました。

「こういう歴史的なこと大好き」なのだそうで、ノリノリでした。

オイラよりよっぽどGさんの方が向いてます。 

 

滑走路は「土地改良」により現在の畑になったこと、

この先には射爆場があったことなど教えて頂きました。

多分、オジーの話を聞きながら、

戦時中の滑走路の写っている地図、現在の地図にいろいろ書き込みをしたせいでしょう。

「取材なら、あそこの○○さんに聞いてみたらいいさ」と教えてくれました。

まだ朝っぱらだし、結局行きませんでしたが。

 

7:30頃撮影終了。

中部在住の友人のS君と8:30にホテルで合流することになっていたのですが、

まだ時間があります。

オイラはホテルでのんびりしていようかと思ったのですが、

Gさんがまだまだやる気マンマンだったので、

少し離れた場所にある別の跡地、読谷補助飛行場跡に向かいました。

ホント、オイラより向いてるよ・・・。

 

D20_0107.jpg

読谷飛行場。

現地に着き、ちょっとうろうろしました。

こんなで、

 

D20_0109.jpg

こんなでした。

ここは戦時中の飛行場跡地としては、質、量ともに全国一なのではないでしょうか。

 

沖縄には、大戦当時旧日本軍が作った飛行場や、

米軍が作った飛行場がたくさんあったのですが、

そのほとんどは土地の再利用により跡形もなくなっています。

そしてわずかに残っている滑走路の大半は基地の内部にあり、

一般の立ち入りができなかったりします。

そんなわけで、現在滑走路の痕跡が残っていて、一般人が普通に見ることができるのは、

本島では、昨日見た上本部と、この読谷の2ヵ所だけのようです。

現在米軍の基地内に残されている滑走路が返還され、

土地の再利用が始まるまでの狭間の時期にうまくタイミングが合えば、

訪れる機会が開けるかもしれません。

 

読谷のことはいつかきちんと見て回れたらちゃんと記事にしたいのですが、

返還後の土地利用プランは既にできており、

オイラが次見に行くまで残っているかどうかわかりません。

そろそろ約束の時間なのでホテルへ。

 

D20_0113.jpg

ホテルに戻る途中、ちょっと間違って海岸の方に出てしまったのでした。

 

8:30 ホテルでS君と再会。

出発前のネット予約の段階では、朝食の予約はできなかったのですが、

フロントに聞いてみたところ、

その場で清算か、チェック・アウト時に清算すれば利用できますよ。

とのことだったので、3人でホテルで朝食。

朝食前にこんなに動いたのは何年ぶりだろう。

 

その後、 S君の先導で自宅アパートへ。

しばらく広々とした国道58号を南下したのですが、

途中で国道からゴミゴミした市街地に折れました。

ゲートをくぐり、フェンスで囲われている異国の地をすり抜け、

元基地のあった空き地をすり抜け、ギッシリと家が立ち並ぶ住宅地へ。

区画整理されない込み入った家々のすぐ隣には、

フェンスで遮断された広大な緑と、倉庫群。

戦争の空気が充満する、非日常の風景。

沖縄の影を象徴するコントラスト。

 

沖縄人の端くれのつもりのオイラでも、埼玉に住んでいると、

基地移設関係のニュースはどこか遠い国の話という気がして

実感がわかないのですが、

ここでは、例えば今まであった基地が消えたり、 

のんびりしていた場所が突然移転問題の渦中に巻き込まれたり、

環境が激変する可能性が常にあるわけです。

 

基地が返還されると、今まで決して立ち入ることができなかった場所に

急に入れるようになって、道ができ、畑ができ、

商業施設が建ち並んで新たな雇用につながる半面、米軍関係の収入がなくなったりと、

基地移設、土地返還問題は、地元の日々の暮らしに直結します。

 

アメリカが様々な形で沖縄に落とすお金というのは決して馬鹿にならず、 

返還によってハッピーになる人がいる一方で、収入が途絶える人たちもいます。

オイラの親戚の中にも、米軍からのお金で一家を養っている人がいます。

そして金銭的に不利益を被るのは世帯単位に止まらず、

基地がなくなることで街がさびれてしまったりします。

 

ただでさえ失業率が全国一の沖縄県。

返還と、それに続く「その土地をどうやって使うか」という問題は、

地元の人たちの間で切実な利害関係となり、対立の元となり得ます。 

 

「よその国の兵隊たちは帰って行き、その村には再び平和がやってきました。

村人たちはいつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」

 

ならばどんなによいだろうと思いますが、

占領状態はあまりに長く、深く、

返還=幸福 とすべての住民が単純には言えない状態になってしまいました。 


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コメント 20

sak

沖縄と米軍基地...複雑な問題ですよね。
そして忘れてはいけない戦争...
素敵な海に忘れてしまいがちですが...
by sak (2008-04-30 07:49) 

tooshiba

空港ジャーナリストコンビ、Gさん&とりさんの誕生ですね!(≧▽≦)

>大人ですから。
とりさんは、空気読むもん( ´゚д゚)(゚д゚` )ネー
by tooshiba (2008-04-30 09:56) 

夢空

基地の問題は、難しいですね。
沖縄の人にしかわからない、、複雑な問題。
砂浜のお写真☆素敵ですよ~(^^)/
by 夢空 (2008-04-30 16:26) 

赤と青

いろいろ微妙に複雑な基地問題ですねえ。
by 赤と青 (2008-04-30 17:13) 

masa

基地問題、沖縄の人にとってみれば
本当に難しい問題ですね。
賛否両論が出そうですし・・・
砂浜の写真はお見事です!
あんな写真、私も写したいですが無理です・・・
by masa (2008-04-30 17:38) 

an-kazu

毎年行く横須賀基地の内外で見かける光景に、
地元と思われるおばちゃんが、カタカナ
英語でたくましく米兵と会話している光景があ
ります。

基地で働いている人もいる現実を見ているよう
な感じです。



by an-kazu (2008-04-30 17:49) 

ひろ茶

僕が沖縄で唯一納得した写真が取れなかったのが、
「道路」なんです!
うーん、とりさんの道路の写真は空の広がり間といい奥行き感が好きです~。
ビーチってのも、視点とかイロイロ変えてみると面白いですよね~。
このビーチの写真は、お洒落な雑貨屋さんにおいてありそうです。
by ひろ茶 (2008-04-30 18:16) 

miffy

学生時代の友達も米軍関係の仕事をしていたり、米軍の人と結婚してる人もいて、基地がなくなると困ると言ってました。
全ての人が良くなる方向に持っていくのって難しいですよね。

by miffy (2008-04-30 21:18) 

kenjii

とりさん
前回のコメント撤回です
こちらでした、見たことがあるのは。
通称「ゾウのオリ」と呼ばれる楚辺通信所を見に行った時でした。
現在は返還されて無いようですが・・・
返還といっても、システムが古くなって
最新のシステムを日本のお金で作らせるために
返還合意をしたと聞いたことがあります
お金がないといい長生きは罪みたいな政策をしながら
米軍にはいったいいくら使っているのでしょうね
とりさんのブログへのコメントなのにこんなこと書いてすみませんm(u u)m

by kenjii (2008-04-30 22:02) 

ジョルノ飛曹長

跡地はいいですよねー。
うまく言葉では表せませんが、ロマンを感じずにはいられないですよね。
戦場の跡だろうが城の跡だろうが、ガソリンスタンドの跡だろうが、そこにあったドラマを色々と想像してしまいます。(^_^)
by ジョルノ飛曹長 (2008-04-30 23:41) 

まめ助の母

基地移転問題と外国人の事件…
うちの新人ちゃんが今沖縄に行ってるんですが
大丈夫かな?って心配してみたりします。

沖縄、観光だけでなく戦争についてのお勉強になる所ですよね
(ちょっと気合い入れないと辛いですが…)
今の私たちには見るのは辛いからですんでしまうけど
実際に体験した方がいるのですものね…

写真!跡地の写真も味わいがありますが
青い海!いいですね〜
あんな真っ青な海はしばらく見ていないです
by まめ助の母 (2008-05-01 00:22) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。

■sakさん
実はオイラもよく忘れます^^;
全体を知らずに語っているだけですので・・・。

■tooshibaさん
>コンビ
そうか、そういう考え方もあるのか。このネタ、続きがあります。
>空気読むもん
よく読み違えます。( ´゚д゚)(゚д゚` )ネー

■xml_xslさん
nice! ありがとうございます。

■hiro78さん
nice! ありがとうございます。

■夢空さん
>砂浜
そうですか?ありがとうございます^^

■Krauseさん
nice! ありがとうございます。

■赤と青さん
そうですね。
外国の基地を抱える街はどこもいろいろあるんでしょうね。

■masaさん
>砂浜
ありがとうございます。
カメラを砂浜に置いて撮ってみたのですが、次回は少し砂を掘ってカメラを沈めて撮ろうかと思いました。

■an-kazuさん
たくましいおばちゃんですね^^
オイラも見習いたいです。

■ひろ茶さん
ほほう、では道路以外はすべて納得の出来だったわけですね?
そっちのが断然いいですよ。(o ̄∇ ̄o)ニヤ

■リックディアスさん
nice! ありがとうございます。

■そらまめさん
nice! ありがとうございます。

■miffyさん
>全ての人が
そうなんですよね~。

■かんさん
nice! ありがとうございます。

■kenjiiさん
思い出せて良かったですね^^
しかし随分エグイ返還合意ですね~。
本当に気前の良いこと!(¬_¬)

■ジョルノ飛曹長殿
飛曹長殿らしいですね^^
確かに人の営みの跡ですよね。

■カンクリさん
nice! ありがとうございます。

■まめ助の母さん
無事に帰って来るといいですね。
まあ、よっぽど突飛な行動取らない限り大丈夫と思いますよ^^

今回の旅行の際に案内して頂いた奥さんから聞いたのですが、先日の沖縄での事件、女性の年齢詐称、元々付き合いがあったことなどから告訴取り下げとなったのだそうです。報道では、駐留米軍の悪いことしか流さないことが往々にしてあるようです。
この辺の報道の仕方も、沖縄が必要以上に危険な場所であるというイメージの元になっているのではないかと思います。
by とり (2008-05-01 07:41) 

ハイマン

こんにちは
空が広いな~
こんな空を戦争で汚すのはもうやめよう!!!
by ハイマン (2008-05-01 12:55) 

OILMAN

こんにちは。
返還=幸福とすべての住民が単純に言えない状態ということは、初めて考えさせられましたね。
今までそんな考えしたことなかったですからね。
歴史は根深くその地に横たわって、地域の方には無くてはなら無い存在になっている可能性があることも十分考えていかなければならないということがよくわかりました。
by OILMAN (2008-05-02 22:55) 

とり

■こけもも:さん
nice! ありがとうございます。

■おすぷれい26さん
nice! ありがとうございます。

■ハイマンさん こんにちは。
本当にそうですね~。

■ぴーすけ君さん
nice! ありがとうございます。

■OILMANさん こんにちは。
方向的には返還の方に進んで欲しいのですが、プロセスも大事ということではないかと思います。
ただ近年ますます周辺がきな臭くなってますからね・・・。
by とり (2008-05-03 09:14) 

とり

ラナさん いらっしゃいませ~ヽ(*´ヮ`)ノ
nice! ありがとうございます。
by とり (2008-05-06 07:03) 

くず

オイラも小心者なので、Gさんみたいな方が羨ましいです f^_^;
「基本的にコソコソと写真を撮ってくるだけ」、正にオイラと同じ! (^o^;)

沖縄の問題、根が深すぎてコメントに困ります。
沖縄ではありませんが、ある土地の街の寂れについて色々と考えていた時だけに、この記事の後半は、あまりに深くて重く感じます。
同じ土地に住んでいても、人それぞれ、立場・状況・考え方・その他諸々違いますものね。

by くず (2008-05-06 12:25) 

とり

くずさん
くずさんが小心者ですか? 以外だ・・・。
でも記事を見ていると、くずさんの方がオイラよりよっぽど普通ですよ。
(オイラもこれくらいできるといいなぁ。)と思いますから。
>同じ土地に住んでいても
本当にそうですね。
オイラもよく分かってないんですけどね。
by とり (2008-05-06 14:43) 

コスト

>旧日本軍や米軍がつくった そんなにいくつもあるってのは初めて知りました。
>基地移設、土地返還問題は、地元の日々の暮らしに直結
本で読んで知ってはいるんですけど、確かに地元の暮らしにつながってるまではなかなか実感わかないですよね

>占領状態はあまりに長く、深く この文章はすごくいいです。気持ちが伝わります。

ちょっと間違って海岸の方の写真はいいですね~、こういうきれいな海岸を見ると僕も泳ぎたくてむずむずします^^nice!
by コスト (2008-05-09 13:24) 

とり

■鉄道美術館館長♪さん
nice! ありがとうございます。

■コストさん
コストさん水大好きですからね。むずむずでしょうね^^
by とり (2008-05-10 10:41) 

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