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沖縄旅行・9 「さようならT先生」 [■旅行記]

昨日よりも少しゆっくりの出発だったので、6:30に1階のレストランでバイキングの朝食。
既に利用客が多かったです。
「あぶらみそ」、「ミミガーのあえもの」など、いかにもな沖縄料理もありましたが、沖縄料理を受け付けない人でも大丈夫なメニューも豊富でした。

チェックアウトし、空港へ。
今回の旅行で最後の島、久米島に行きます。

書こうかどうしようか迷ったのですが・・・。
朝から痛恨のミスをしでかしました。
正直に白状しますと、実はオイラ、ヒコーキに乗り損ねました

昨日、自室を出てから搭乗口まですべてが順調に進んで僅か20分で到着だったのですが、
「すべてが順調に進んで」というのが飛んでしまい、
「自室を出てから搭乗口まで僅か20分」という部分だけが記憶に残っておりました。

まずチェックアウトに少し時間がかかり、重い荷物を引きずって駅に行くと、ゆいレールは今出たばかり。
ここで結構な時間待ちました。
空港に到着して、まず大荷物をコインロッカーに入れ、それから発券、自動チェックインと進んだのですが、「チェックインできませんのでカウンターにお越しください」という画面表示。
「??」状態でカウンターに行くと、「もう間に合いませんので、次の便に変更致しますね」とにこやかに言われました。
(ガーン!!)

グラホさんが手続き業務をしている間、カウンター内を見ると、なにやら表がありました。
各便名の横に”CLS”という項目があり、オイラが乗る7:50発の便の横には、7:35と書かれてました。数分の差でアウトでした。

久米島便も小型機で、ヒコーキまではバス移動のため、時間がかかるのです。
そのため、チェックインクローズの時間がシビアなのでした

グラホのお姉さんにお詫びを言って、チケットを受け取り、搭乗口へ。
幸い20分後には次の便が出るので、ほとんどロスなく助かりました。
これが1日数便とかだったら、久米島行きそのものをキャンセルするところでした。

ヒコーキファン失格です。
こんなことは2度とすまい。

ところでお天気のことなのですが、埼玉を出発する前にチェックした天気予報では、今日は終日雨になっており、その後も予報は変わりませんでした。終日雨なら高いチケット代を払って久米島に行くのを止めて、那覇でうろつこうかなとも考えていました。

天気のくずれは少し前倒しになったようで、昨夜から降り続いていた雨は朝方にはかなり弱まり、「終日雨」だった予報は、昨日「終日曇り」となり、「せっかくだから行こう」ということになったのでした。それでも空は一面真っ黒な雲に覆われ、今にも再び振り出しそうな空模様です。

ということで、当初のスケジュールから20分遅れで8:40久米島到着。
搭乗口を出るところに大勢の子供たちと父兄がいて、「いままでありがとう T先生」と大きく書かれた手作りのカードを持ってました。オイラが今乗ってきたヒコーキに入れ違いでT先生が乗るようです。

まずは展望デッキへ。 

・・・と思ったのですが、展望デッキ入り口にはカギがかかり、出られません。それでも館内をウロウロして、デッキに出られるドア発見。デッキに出ました。

ちょうどオイラが乗ってきたヒコーキがエンジンを始動し、滑走路に移動を開始するところでした。

大勢の子供たちがそのヒコーキに向かって、
「元気でねー」とか「ありがとうございましたー!」 などと声を限りに叫び続け、そして小さな手を一杯に振り続けてました。

エンジン音でかき消されて届くはずの無い声。
先生がこちら側の窓席でなければ見えるはずのない姿。

子供たちにとってそんなことはどうでもよく、まるでヒコーキそのものが先生でもあるかのように、全身を使った精一杯のお別れは、ヒコーキが離陸し、見えなくなるまでずっと続きました。

そんな子供たちのすぐ横で平静を装ってレンズ越しにヒコーキを追い続けたオイラは、感動で涙が止まりませんでした。

ヒコーキの姿が消え、ひとしきり見送りを終えた子供たちの1人が、「お前、ちょっと泣きそうになっただろ?」と仲間をからかい、言われた方は全力で否定してました。やっぱりこういうことは照れくさいことだという意識はあるんですね。ちょっと笑っちゃいました。

キミたち。そんな照れ隠しして取り繕ったって、手作りのカード持って、空港のデッキで叫んでる時点で既にアレだから。

そういえば。

最初の島、南大東島を自転車で回っている時、島内放送?で、「島を離れる○○先生と△△先生の送別会をします」という呼び込みをしてました。昨日石垣空港でも、大きな横断幕を作って先生を送り出す光景を見ました。

昨今の教師に関連したニュースに接するにつけ、(オイラにはとても務まらない職業だなぁ)とつくづく思います。人事ながら、そのうち教師の成り手がいなくなっちゃうんじゃないかと心配になるほどです。

それでも、こういう先生と生徒の関係がまだあることを目の当たりにすると、救われる思いです。
たとえ、赴任する先生を空港でお見送りすることが毎年恒例のセレモニーだとしても、小雨のパラつく中デッキに出て、ヒコーキが見えなくなるまで声を限りに手を振り続けたのは子供たちの自然の発露です(お母さんたちは雨を避けて館内にいた)。この姿だけでも、島の子供たちと先生との関係がどういうものか、雄弁に教えてくれています。

少なくとも沖縄の離島では、教師は今も聖職でした。

 

 

 T先生を乗せたヒコーキ 

(つづく)
 


コメント(17)  トラックバック(0) 
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コメント 17

風

映画の一シーンのような景色が見えてきます。とりさんの名文章表現で
私もウルウルしてしまいました。 
by 風 (2007-04-25 22:34) 

bitmin2003jp

とり様 こんばんは、沖縄編最初から呼んでいます。完結したら、感想を
書こうと思っていましたが、今日の話は感動しました。
この年になると、涙腺がゆるくなるのが分かります。
私の中学の時の担任(女先生)、御歳80歳は過ぎていますが卒業してから
一度も顔を見ていませんが、ひょんな事から、私の携帯アドレスを見つけられて、時々メールをもらいます。私の脳裏にあるのは、
初めて田舎に赴任して、担任になられた先生ですので、特に印象深い、また若かりし頃の、なんというか、純な気持ちで・・・?  都会の生活のにおいのする若い先生の姿しか思いつきません・・・(不純かな?)
デッキから手を振る生徒さんたちに、よい思い出でを
残せた証拠でしようか? 先生にしても、生徒の姿が見えなくても、
きっと、心の鏡で見えているでしょう。いい話です。
話は変わりますが、私も人並みに連休がとれます。キャンピングカーで
今年は四国の空港、展示されている飛行機を見ながら、一周できたら
してきます。とり様のブロクはPC持参で移動していますので、楽しみに
しています。これからも、楽しいお話期待しています。
by bitmin2003jp (2007-04-25 22:39) 

アスキ

か、感動です・・・(涙)
僕たち都会人はこういう経験が出来ないですよね。でも小1の時担任だった先生は本当に印象に残っています。先生って人の人生も、心も、学力も変えてしまいますから本当に責任が重いですよね。
by アスキ (2007-04-25 22:51) 

tooshiba

子供たちの姿に感動してしまったとりさんに( ゚д゚)ノ○ niceドゾー
良い話ですね・・・T先生もきっと飛行機の窓から目にして、涙を浮かべていたことでしょう。
by tooshiba (2007-04-26 00:38) 

マリオ・デ・ニ−ロ

都会では見られなくなった光景ですね。
何処の誰もがこの子供達のような気持ちになれる、このT先生のようになれれば日本の未来派明るいんですけど・・・
by マリオ・デ・ニ−ロ (2007-04-26 00:54) 

しまふくろう

乗り遅れたとの記事を見て、半日ぐらいのロスをして
あっ イタイ!と思いましたけど、なんと20分後に
飛行機があり良かったですね!
朝夕の時間帯は利用客も多いので、ダイヤ設定を
そのようにしているのでしょうか。
それにしても子供たちのはなし、しまふくろうもウルル
ンときました。
by しまふくろう (2007-04-26 06:33) 

ジョルノ飛曹長

飛行機で飛び立ってお別れなんてかっこいいですよねー。
私もお別れするならそれが良いです。
零戦に乗ってラバウルを後に、内地へ向かう・・・
あーーーーかっこいい!!
でもその逆に、内地から戦地へ行く便はかんべんですね(^_^;;
by ジョルノ飛曹長 (2007-04-26 16:52) 

basashi

乗り遅れても20分後に次の便があるとは、とりさんも運が良いですね。
それも沖縄の離島路線と聞いて2度びっくりです。
ところで、前回の"はとぽっぽ"の写真に引き続き、以前石垣空港で撮影
されたJTAのB737の写真を使わせて頂きたいのですが、いかがでしょう
か?
by basashi (2007-04-26 17:48) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。

■風さん
これはマジで泣けますよね。つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
今回はヒコーキでのお別れですが、以前奄美の離島で、船でのお別れに出くわした時は、離岸後、若者が次々に海に飛び込み、立ち泳ぎをしながら手を振り続けているのを見たことがあります。こちらも鳥肌ものでした。

■xml_xslさん
nice! ありがとうございます。

■こけもも:さん
nice! ありがとうございます。

■bitmin2003jp様
予定外のコメント、ありがとうございます。
>中学の時の担任
うわー。まるで小説設定のような素敵な記憶です。
連休は四国の空港ですか~。四国は今年中に行きたいなと思っています。宜しければ是非四国情報頂けると嬉しいです。どうぞお気をつけて!^^)/

■アスキさん
>都会人は
確かに。こういうことができるのって羨ましいですよ。
>人の人生も、心も、学力も
おぉ、すげーいいこと言った!本当にその通り。

■tooshibaさん
キャッチ!( ゚д゚)ノ○=
>T先生もきっと
そう信じたいです。

■アスランマリオさん
んー。まずは子供を育てる教師から、ということになるんでしょうか。

■しまふくろうさん
>利用客も多いので
オイラも多分そういうことなのではないかと。結構混んでました。
もう2度とこんなことにならないように気をつけないと、四音さんに焼鳥にされそうです。

■ジョルノ飛曹長殿
「らしい」発想ですね。ヒコーキのお別れというと、知覧の出撃時の見送りシーンが焼きついています。

■basashiさん
いやー。助かっちゃいました。本島周辺では最大の島で、需要もあるらしいです。
>B737の写真
どうぞどうぞ~。どんな記事に仕上がるのか、楽しみにしてます!

■ひこうきさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2007-04-26 20:50) 

basashi

とりさん
いつも写真を使わせて頂き、ありがとうございます。
では、とりさんにとびっきりかわいい娘を紹介してあげようかな。
by basashi (2007-04-26 21:20) 

とり

basashiさん
>とびっきりかわいい娘
インコのおかめちゃんですか?(o ̄∇ ̄o)ニヤ
by とり (2007-04-26 21:34) 

コスト

空港で見送り、横断幕に声とか、ほんと同じ県内っていっても離島だとたぶんもう会うことないからでしょうね。
いい場面に立会いましたね。そのあとの照れ隠しもいい話です^^
僕は那覇空港で「飛行機に物を投げないで下さい!」という看板を見て笑っていました、真面目な場面に出会いたいです。
nice!です。
by コスト (2007-04-26 22:35) 

ひろ茶

館内放送が流れる時点で、すごいのどか、というか
粋だな~って思ってしまいます。
先生って大変なところばかりクローズアップされてしまいますが、
やっぱりやりがいはあるんですね。
by ひろ茶 (2007-04-26 23:57) 

まさ

こんばんは^^
その昔NZの高校でアシスタントやってたって自分の記事で書きましたけど、その時は窓から見てるほうでした。といっても生徒はひとりもいなくてお世話になった地元の先生だけでしたけどね。離陸してからホームステイ先や学校が遠くなっていくのを窓越しに見てたら・・・以下省略。
そのとき生徒が見送りに着てたら・・・以下再び省略。

チキショ~、思い出しちまったぢゃないですか(´;ω;`)
by まさ (2007-04-27 00:21) 

とり

■kenjiiさん
nice! ありがとうございます。

■コストさん
本当に偶然ですが、いい場に居合わせました。桜の時期もとっくに過ぎ、関東の夏を思わせるような暑さで季節感が狂いましたが、「そういえば、そういう季節だなぁ」と思いました。
>「物を投げないで下さい!」
アハハ、動物園みたい。

■hirochaさん
こんな見送りをされたら・・・これを糧に多少のことも乗り越えられそうです。

■まささん おはようございます^^
そうでした。そういう経歴をお持ちなのでしたね。
「さようなら M先生!」
きっと生徒たちは、「Mセンセー ニホンニ カエッチャッタカラ モウアエナイネ」と思い・・・以下省略。

そういえば、オイラも引っ越しをしたけど、送別の類が一切なかったことが・・・。アレ?なんかモニターがにじんでる。(´;ω;`)

■ハイマンさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2007-04-27 08:03) 

torakki

感動的な話ですね~。
僕だったら号泣ですかねぇ~(笑)
そういう時には泣いてもいいですよね(爆)
by torakki (2007-05-04 02:26) 

とり

■カンクリさん
nice! ありがとうございます。

■torakkiさん
お、torakkiさんも涙もろい方ですか。
こういうのはダメなんですよねぇ。
by とり (2007-05-04 06:31) 

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