So-net無料ブログ作成
検索選択

B787・5 初飛行までの経緯 [├雑談]

関連記事
B787・1 開発開始までの迷走
    
B787・2 開発開始~ロールアウトまで 
     
B787・3 ロールアウト以降のつまずき
     
B787・4 概要
     
B787・6 デリバリー開始までの経緯  


2009年3月
19日 テストフライト用6号機(ZA006)最終組み立て開始。
テストフライト用の機体としてはこれが最後。
受注数:878

2009年4月
静止試験用機体(ZY997)を使用し、実際の運航時に予想される最大の負荷重量(翼/約2.5G)を加えるなどの最終テストを完了。
1号機(ZA0001)を使用して、製造実証テスト、構造・システムの統合実証テスト、着陸装置の稼働テスト、工場ガントレットテストなどを実施。
チーフパイロットによるフライト・コントロール、ハードウェア、ソフトウェアのテスト。

2009年5月
3日 機体をフライト・ラインに移動、一両日中に燃料テストを開始。
21日 試験機に搭載したエンジンを初起動。
今回の電気による航空機搭載エンジンの起動は民間航空機史上初。
エンジンは約40分間にわたって稼働、全システムに予定通りパワーが供給された。
(ブログ内787エンジン関連記事→)
受注数:886

2009年6月
8日 1号機(ZA0001)の中間ガントレット テスト完了。
通常のフライトからフライト中に1つ、または複数のシステムがダウンするなどのシナリオを数種類設定し、パワーやアビオニクス、フライト・コントロールなどのあらゆるシステムを実際のフライト時と同様に操作するシミュレーションを実施。
また、約1週間分の航空機の運航状況に合わせた各種テスト、ならびに個別に条件を設定した数百種類のテストを実施。
15日 2号機(ZA002)、フライトラインに移動、燃料テストを開始。
この2号機にはローンチカスタマーであるANAの機体塗装を施している。
16日 パリ・エアショーにてボーイングの民間航空機部門の航空機プログラム担当バイス・プレジデントは、「787型機の開発は順調に進んでおり、第2四半期中にファーストフライトする」と発表。
この パリ・エアショーでボーイングの受注ゼロ。
17日 ANA
向け787型機初号機(ZA007)の最終組立てを開始、両社代表による鏡割り。
初号機のデリバリーは2010年の第4四半期を予定。
23日 機体側部(主翼と胴体の結合部分)の補強のため、ファーストフライトを延期すると発表。
チタニウムのファスナーが曲げ荷重を正常に伝えられなかったため、胴体内部に歪みや乖離が生じた。
実はこの不具合は強度試験により5月に発覚していたが、事前分析では予定通り今月中のフライトテスト開始可能としていた。
しかしその後のテストやフライトテストのプラン修正の可能性を考慮した結果、効率的なフライトテストの実施には延期が最善であるとの結論に至ったという。
初飛行は延期されるが、引き続き第1号機(ZA0001)を使用して最終ガントレットと低速地上走行テストを実行、この補強作業は他の5機(ZA0002~ZA006)のテストフライト機とその後に製造する機体にも実施する。
受注数:865

2009年7月
1日 ANA、787を5機追加発注。合計55機に。
7日 米ヴォート社の787型機部位製造施設を買収
ヴォート社の社長兼CEOは、「ボーイングとともに787型機プログラムにおけるテクノロジーや市場の重要に応えていることを誇りに思っています。が、このプログラムにおける財務負担は増加しており、当社規模の企業でサポートできる範囲を超えています。今後も部位の製造などで787型機プログラムに参画し続けるのは喜ばしいことで、このチャールストンを世界クラスの複合材施設とするような技術力を提供し続けます」と述べる。

2009年8月
27日 新スケジュール発表。
ファーストフライトは2009年末までに、初号機のデリバリーは2010年第4四半期を予定。
月産10機体制に入るのは2013年後半を計画。
同時にスケジュールと他の最新状況において、787型機プログラムは損失航空機プログラムではないことを算出していることも発表。
機体側部補強の初期テストは既に完了しており、接続部の構造を完全化するデザインも最終段階。
問題が明らかとなった静止テストは再度繰り返し、ファーストフライトを実施する前に完全分析が行われる。
テスト機の初号機(ZA0001)静止テスト機(ZY997)は、改良の実施に向けて準備が完了しており、作業は2~3週間以内に開始される予定。

2009年10月
28日 最終組み立て第2ラインの設置を、サウスカロライナ州ノースチャールストンに決定。
これは787型機の製造レート増加計画を実行するための措置。同施設では、最終組み立てに加え、787型機のテストやデリバリーも行う。
チャールストン施設では、現在787型機の胴体後部の組み立て、システムの取り付けを行っており、ボーイングが50%出資するグローバル・エアロノーティカは、他の機体製造パートナーによって製造された胴体部位の接合を担当している。
同時に、ワシントン州シアトルが民間航空機部門の本部はであることに変わりはないことも伝えている。

787のライバル機であるA350XWBは2013年就航予定。
現在の計画では787より約3年遅れての登場となるが、787が史上最速のペースで受注数を増やす一方で相次ぐ遅延を繰り返したため、
「今からどちらに注文しても納期は同じ」という状態が続いているらしい。
そのためもあってか、A350XWBは最新の数字で493機という787に迫る大量の受注を得ている。
相次ぐ製造遅延による賠償額も巨額に上っていることもあり、787を「より早く、より多く」製造することに全力を注ぐかまえ。
受注数:840

2009年11月
12日 フライトテスト用1号機(ZA001)の機体側部の補強を完了。
補強作業は、主翼と胴体の結合部分34か所の縦通材に新しい器具を取り付けるというもの。
静止テスト用機体(ZY997)フライトテスト用2号機(ZA002)の補強も数日中に完了する予定。
20日 ボーイング・チャールストン施設にて787型ドリームライナーの第2最終組み立てラインの起工式。
30日 機体側部の補強状態を確認する静止テストを完了。
12月に予定されているファーストフライトには当テストの成功が必須であることから、ボーイングでは約10日間でテストの最終分析結果を出す予定。

2009年12月
10日 11月30日に実施した機体側部の補強状態を確認する静止テストの最終分析を完了。
フライトテスト用初号機(ZA001)での最終ガントレットテストも完了。
12日 ファーストフライトに向けた最後の機能テストである、高速地上走行テストを完了。
走行テストを担当したパイロットからは、「非常に良好」との結果報告。
今回の走行テストでは、最高速を約130ノット(時速240km)まで上げた他、前脚を地上から引き上げるテストも実施した。
日本時間12月16日(水)午前3時にファーストフライトを行うと発表。
15日 初号機(ZA001)テストフライト実施。
10:27 ペインフィールドを離陸。 13:35 ボーイングフィールドに着陸。
年内に2号機(ZA002)もフライト予定。
無事に初飛行を終えたことで、今後はテストの動向と、納入日に関心が集まることになる。
受注数:840

 

今後の予定
6機のテスト機を使用してフライトテスト実施
形式認定取得
2010年第4四半期(10~12月)に量産初号機(ZA007)をANAに納入

この記事の資料:
ボーイングプレスリリース   
航空の現代  


コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー