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新潟空港 [├空港]

     2003年7月 訪問  

  ウラジオストク航空のTu-154。ソ連時代から使用されている非常に息の長い旅客機。(初飛行は1968年)3発エンジンはすっかり珍しい形式になってしまった。パイプオルガンのような独特のエンジン音なので,新潟空港で毛色の違うエンジン音がしたら,このTu-154だ(多分)。旅客機としては非常に珍しい下半角を採用しているし,全体に無骨な感じで,旅客機というより軍用機という雰囲気。今では東側の飛行機を見ても,それほど珍しいと思うことはなくなったが,冷戦時代はやはり独特なオーラを放っていた。今なら,北朝鮮の船を港で見かけた時の感覚に近いと思う。成田を別にすれば,冷戦当時の日本で東側の飛行機を見ることができたのはこの新潟空港くらいなもので,その意味では当時の新潟空港は,一見何の変哲もない地方空港のようで,実は非常に特異な存在だった。 

 

 

佐渡島空港行きののりば

 

  スポットを離れ,滑走路に向けてタキシング中のTu-154。上に2つ並んで見えるのは,VORとタカン。画面左側の野外ステージの足場のようなのがVORで,これで方位が分かる。右側の頭が大きめの照る照る坊主みたいなのがタカンで,これで距離が分かる(本当はタカンだけで方位も距離も分かるけど)。VORとタカン,この2つを使用している局を「ボルタック」と呼ぶ。(2つ合わせた造語ですね)新潟空港には最初はタカンのみが設置されており,後からVORを追加して,「新潟ボルタック」となった。この記事を読んで,「へー,今度新潟空港に行った時,友達に言おう」と軽い気持ちで考えている方がもしいるとしたら,よくよく注意した方がいい。展望デッキに上がっておもむろに,「ああ,あれが新潟ボルタックだよ」とスッと言えれば,「詳しいっ!」と尊敬の眼差しを向けられるか,「・・・マニア?」と引かれるかのどちらかだ。どちらに見られるかは普段の言動にかかっているが,多分後者になる可能性が高い。そしてこの時,決して言い間違えてはいけない。うっかり「新潟バケラッタ」とか,「新潟ボルテスファイブ」とか言ってしまうと,「・・・今何歳?」ということになってしまう。航空マニアと,アニメオタク,どちらに見られるのがマシなのか?・・・このように,航空ファンとは,一般の人から理解や評価を得られることはまずない。むしろ奇異の目を向けられ,この物騒なご時勢では「アブナイ人」というレッテルを貼られるなど,常に危険と隣り合わせのイバラの道を歩まねばならない過酷な運命を背負うことになるのだ。勘違いしないで欲しい。別に「新潟ボルタック」という言葉を発してはいけないと言っているのではない。しかしこの言葉を発した瞬間,確実にある一線を越えることになり,相手からは「あちら側の世界の人」と認識されてしまう可能性が非常に高いということをよく肝に銘じて欲しい。悪いことは言わない。よほどの覚悟がなければ足を踏み入れるのはよした方がいい。 

2016/9/7追記:新潟県は新潟空港への鉄道延伸費用試算をまとめました。それによれば、新潟空港(新潟市東区)とJR新潟駅(同市中央区)を鉄道で結ぶ場合の建設費は上越新幹線の延伸だと422億円、在来線(JR白新線)の延伸だと308億円かかる。建設費の負担割合などで異なるものの、鉄道事業者が延伸区間の採算を確保するには、航空利用者を現状の2・8倍から約10倍に増やす必要がある。県は専門家や鉄道事業者らの意見を踏まえた上で、実現の可能性を探る構え。

2017/3/19追記:防衛研究所収蔵「水路部 航空路資料第4 昭和19年6月刊行 中部地方飛行場及不時着陸場」の中で、

当飛行場についての非常に詳細な記述がありましたので、一部引用させて頂きます。

第12 新潟航空機乗員養成所飛行場 (昭和18年9月調)

管理者 航空局。
位置 新潟県北蒲原郡松ヶ崎浜村字古水戸
 (新潟市の北東方約7粁、37°57′1N 139°7′3E)。
種別 公共用陸上飛行場。

昭和16年4月新潟航空機乗員養成所の設置せらるるや従来の飛行場にては狭
隘なる為旧飛行場の南西方に隣接して新飛行場の建設に着手し最近整地工事の大部分完成使用の域に達したり、然して新、旧両飛行場の境界は北側の一部を除き他は約1米の高差を以て2分されある状況なるも将来は之等の高低を撤して一平面の飛行場と為す計画なりと言う、以下新、旧飛行場の個々に就き記述す。

着陸場の状況
高さ
 平均水面上(新飛行場)約7米、(旧飛行場)約8米。
広さ及形状
 新飛行場 本場は長さ東西(最大)1,000米、南北(最大)1,000米(総面積98万平米)の略丁字形地域なり。着陸地域は場内中央以北に於いて新、旧両飛行場を跨ぐ東西1,200米、幅150米の地区を最適とするも風向等に依りては其の他の全地域を使用するも支障なし、但し大型機は中央以北に着陸するを要す(付図参照)。
 旧飛行場 本場は長さ東西540米、南北590米(総面積19万平方米)の略L字形地域なり。着陸地域は場周より各約20米の地区を除く他の全地域とす(付図参照)。
地表の土質
 新、旧飛行場共砂土質にして何れも深さ約3-6寸に尋常土を敷く。
地面の状況
 新飛行場 地表は転圧稍不十分なるも凸凹起伏なき平坦地なり。中央以北は地盤概ね堅硬なるも以南は稍軟弱にして2頓以上の大型機の使用に耐えず。夏季は一面に50糎内外の雑草疎に生じ特に南西側の一部地域は伸長1米に達す。排水施設は不完全にして降雨後及融雪期には諸處に水溜を生じ豪雨の際は北部は異常なきも南部は地盤著しく軟化するを以て小型機と雖も使用上注意を要す。冬季(1,2月)は積雪1米に及ぶことあり此の期間中は橇を装置せざれば飛行不能なり。冬季は北西風卓越し北方海岸よりの飛砂多し。
旧飛行場 着陸地域は厚さ約20糎の尋常土を敷き転圧したる平坦且堅硬なる疎草地にして毎年雑草の刈取手入れを行う。降雨後は中央部付近に水溜を生ず。冬季北側地区は海浜よりの飛砂多き為飛行場境界は識別稍困難となることあり。積雪状況は前記新飛行場と同じ。
場内の障碍物
 新、旧飛行場の境界に格納庫(高さ12米)、付属建物1棟及高さ1米の土堤あり。
適当なる着陸方向
 恒風の関係上夏季は東、冬季は北西を可とす。
施設 
 新飛行場の南西隅に乗員養成所本部(高さ13米)。格納庫(間口55.6米、奥行57.5米、高さ15米)1。整備組立工場(高さ9米)1。鑄鍛工場1


新潟空港:map  


         新潟県・新潟空港           

    ビュー:☆☆☆☆★  

展望デッキは大人100円。広々していて、フェンスも低いので眺めが良い。
ロシア方面からの飛来機は今も健在だが、西側の機体を運用するケースも増えてきてちょっと寂しい。
滑走路の先に日本海が広がり、北海道航路の巨大フェリーから小型船まで船もよく見かける。
便数はそれほど多くないので、エプロンに飛行機の姿がまったくなくシーンとしている時間帯もあるが、デッキから滑走路を一望できるし海も広がっているので、ぼーっとするのも良い。

 

    施設:☆☆☆☆★  

ターミナルビルは新しくてきれい。表示が分かりやすい。
1~3階まで、売店、軽食、レストランが充実している。米どころだけあってお酒がたくさん並んでいる。ここは昔から飛行機グッズが結構充実している。各国のお土産などもあり。
レストランでは、関東とは一味違う料理が出てくる。すごくおいしい。店のおばさんたちの雰囲気がすごくよくて、くつろげる。関東とは全然違うカツ丼がオイラのおすすめ。
ターミナル前に広々とした有料駐車場が整備されている。たまに満車で第二駐車場に回されることもある。 

 

    マニア度:☆☆☆★★  

旧ターミナルの展望デッキは今よりも滑走路に近く、展示機があり、中に入って管制塔とのやり取りのを聞くことができた。新しい空港は雰囲気も含めて良くも悪くも洗練されてしまった。 

滑走路の東側の端、阿賀野川の土手は、有名な撮影ポイント。オイラはよく知らないけど、たまたまスゴイ飛行機が来る時?などに居合わせると、いろんなナンバーの車がずらりと並び、エアバンド・レシーバーを尻に付け、手には望遠レンズというそのスジの人たちでいっぱいになる。

 

    総合:☆☆☆☆★  

日本海のすぐそばにある空港。周辺はのんびりしていて、住宅と店がポツポツとある。
「1度雪の降り積もる新潟空港を見てみたいっ」と出掛けても、山越えの時は積雪数メートルなのに、新潟平野を走るうちにどんどん雪が少なくなり、新潟空港に着いたときには雪は跡形もない、というのはよくあること。

 

新潟空港データ
設置管理者:国土交通省
3レター:KIJ
4レター:RJSN
空港種別:拠点空港/国管理空港
運用時間:7:30~20:30
所在地:新潟県新潟市松浜町下山
標 点:N37°57′21″E139°06′42″
面 積:199ha
標 高:1.4m
A滑走路:1,314m×45m(04/22)
B滑走路:2,500m×45m(10/28)
航空管制周波数
・飛行場管制 
 新潟タワー 118.00 126.20
・進入・ターミナルレーダー管制
 新潟アプローチ 121.40
 新潟ディパーチャー 119.05
・航空路管制
 東京コントロール(上越セクター)132.30 134.25
・飛行場情報放送 
 新潟ATIS 128.45

沿革
1930年09月 新潟市営飛行場開場
1939年03月 国営飛行場に
1945年10月 接収
1950年     A滑走路建設(1,829mX45m)
1958年03月 返還
1963年10月 A滑走路短縮(1,314mX45m)、B滑走路新設(1,200mX30m)
1972年04月 B滑走路延長拡幅(1,500mX45m)
1972年10月 B滑走路延長(1,900mX45m)
1981年12月 B滑走路延長(2,000mX45m)
1996年03月 B滑走路延長(2,500mX45m)
1996年07月 新旅客ターミナルビル開業

関連サイト:
新潟空港       
新潟空港ビルディング株式会社      
えあぽネット/新潟空港     
国土交通省/新潟港湾、空港整備事務所     
国道交通省東京航空局/新潟空港     
Wikipedia/新潟空港      
国土地理院 1946年10月当時の写真(USA M302-A-9 2) (■→「同意する」→戻る→再度■をクリック)   
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コメント 2

北宇のピューマ

と言うわけで初めての新潟空港、そして初めて見た日本海。
滑走路の向こうに広々と広がる日本海、展望デッキからのロケーションは素晴らしいですね!とりさんが毎年一度新潟空港に通う理由が心底分かりました。

阿賀野川の土手からランウェイに進入してくるTu-154の独特の下半角を撮ろうと思ってたんですが、土手ポイントは現在工事中で入れないようでした。仕方なくデッキの上で待ち構えていたんですが、降りてきたのはTu-214。154の「パイプオルガンの様な独特のエンジン音」と言うのを聞いてみたかったのに残念!
Tu-214の音は・・・ 結構普通でした。
「昼食はとりさんお進めのカツ丼を」と思い食堂へ。するとカツ丼はソバとのセットで1260円!あまりの高さにショックを受けましたが(ロシア機がTu-154じゃなかった事よりショックでした)、「せっかく新潟に来たんだから」と注文し滑走路の良く見える席に座ると、向こうのテーブルでCAさんが2人食事中。「CAさんもこういう所で食べるんだ」と関心しながらCAさんと食事。卵とネギを使わない新潟のカツ丼は確かに美味しかったです!食堂のおばさんも元気が良くて確かに雰囲気のイイ店ですね。

最後に夕日の中を飛び立つTu-214を見送り富山へ。初めての新潟空港でしたがとりさんの説明のおかげで迷わなかったし、初めて来た気がしませんでた。
次は絶対冬、雪の積もってる時に来てみたいです。(北宇のピューマ新潟レポ)
by 北宇のピューマ (2006-11-06 21:40) 

とり

北宇のピューマ新潟レポ ありがとうございます!!
久しぶりにこの記事見返したのですが・・・。ん~、なんていうか、若気の至り記事ですね~。コレ、酒呑んで酔って書いたんですよ。今後の戒めのためにもこのままの状態で残しておきます。

Tu-214・・・知りませんでした。Σ(゚Д゚;) 昼食の値段の高さに、ヒコーキ以上のショック、というのが笑っちゃいました。新潟って、食べ物のレベルが高いんですよね。関西風で。
次は冬ですか。オイラもエプロンが雪景色の新潟空港を1度見てみたいものです。
コメントありがとうございました。
by とり (2006-11-07 18:26) 

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